4月になりました。
桜はもう少しでしょうか。八重が咲いてきました。
ぼちぼち花水木とつつじが咲き始めました。
すっかり春ですね。
さて。皆さんは病院を受診したことがあるでしょうか?
大抵の方はあると思います。
最初に病院を受診したとき、まずは医師から聞かれます。
「どうなさいましたか?」
「いつからですか?」
「具体的にどこが痛いですか?どうすると辛いですか?」
「薬のアレルギーはありますか?」
など、これに類することを聞かれたり、これによって患部を触ってみたり、検査をチョイスしたり。
で。大概は薬を処方されて薬の飲み方を説明して診察は終了します。
これで「病院は何もしてくれない」と言ってませんか?
実は、病院はきっちり仕事をしています。
効率的に病気を絞るために大切な問診を経て検査をし、確定診断を出します。
その上で、あらゆる治療法の中から一つないし複数のチョイスをして回復を狙います。
これが「病名に基づいた治療計画と処置の選択」です。
これでよくならないなら、再診をしてもらう必要があります。
上の段落では、医師が投げかけたことに対して答える一問一答になっていますね。
医師→患者の問い掛けは、一見効率よく見えて実は非常に一方的です。
患者→医師の問い掛けは必要ないのでしょうか。
治療を進めていく上で相互の理解が必要になるはずの医療において、医療スタッフからの一方的な問い掛けのみで展開される診察は、患者自身が自分の症状の原因を認識できないままになり、自分自身に起こっている現象が他人事になります。
そこで。
外来を受診したら、患者として最低限必ず聞いて欲しいのが
自分の症状に対する「医療病名」と「その具体的な内容(それはどういうものなのか)」です。
自分の身体で起こっていることを具体的に聴くことで、なぜこの薬が必要なのか、なぜその処置が必要なのかを知ることができます。
ちなみに、私が実際受診して「私の病名は何ですか?」と伺った際に言われた最低の言葉は
「そんなの聞いてどうすんの。医者を信用できないならこなきゃいいのに」
でした。
今は昔と違って、病院を選べる時代になりました。
ぜひ、ちゃんと患者の話を聞いてくれる病院を受診しましょう。
そのためには、患者側も「どうしたら相手に伝わるか」を考えてください。
情報伝達の基本は「5W1H」です。
それはどの分野でも、日常でも変わらないです。
緊張してしまう場合は、前もってメモを準備して聞きたいことを書いておきましょう。
気の利いたスタッフだと、その言葉を切欠にして話を展開してくれます。
え。なぜ病名だけは聞かなきゃいけないかって?
最低限「正しい医療病名」を知ることで、自分で調べられますから。
昔と違って、「インターネット」というツールを味方に付けられるのです。
ちなみに、ネットの口コミはまるで当てになりません。なぜなら人によるから。
私自身も、病院によくお世話になるので結構いろんな経験をしています。
良い病院と悪い病院、どちらも人によるので。
でも、学校ではないので不快な想いしてまで通い続けることもないのです。
相手も人間ですので合う合わないがあります。
なので、正々堂々とご自身の直感を信じてください。
症状が出ていることで、辛くてしんどくて不安なのは、他の誰でもなく自分なのですから。
病院では、患者さんたちの一日も早い回復を、医療者の誰もが望んでいます。
そしてそこに勤める人達は、そのスジの専門家です。
上手に頼ってくださいね。
追記:4月7日に写真追加しました